2019/03/01

【MWC 2019レポート】法人向けブース・デジタルプラットフォーム編
注目の世界最速オールフラッシュストレージ、最新のデジタルプラットフォーム戦略も披露

ICTを専門とするフリーランス・ライター/ジャーナリスト。ウェブ・メディアの記者を経てフリーとなり、現在は『ZDNet』『ASCII.jp』『マイナビニュース』などで執筆。欧州のICT事情に明るく、モバイルのほかオープンソースやデジタル規制動向などもウォッチしている。

2月25日~28日、スペイン・バルセロナで開催されるモバイル業界最大のイベントMWC 2019。HuaWaveでは現地からの速報レポートをお届けしてまりいます。ICTジャーナリストの末岡洋子氏には、ファーウェイの法人向けICTソリューション事業部のブースを中心に、展示の様子をお伝えいただきます。

MWCに初出展したファーウェイの法人向けICTソリューション事業部のブースの様子をお伝えするレポート、最終回は「デジタルプラットフォーム」エリアを紹介したい。

ファーウェイは企業のデジタル変革を支援するにあたって、これまでに紹介した「ユビキタスな接続」「パーベイシブ(浸透する)インテリジェンス」、そして「デジタルプラットフォーム」の3つの柱を持つ。ここで紹介するデジタルプラットフォームは、クラウド、IoTなどの技術を効率よく利用する土台となるもので、既存の資産を活用しながら、新しい技術を活用してイノベーションを図ることができるというのがメッセージだ。なおこのデジタルプラットフォームは、MWCの会期中に発表されている。

ブースでは、IoTソリューション、クラウドなどの製品を紹介していた。注目は、ハイエンドのオールフラッシュストレージ「OceanStor Dorado18000 V3」だ。

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「OceanStor Dorado18000 V3」

特徴は、「世界最速」。それは、製品名であるDorado(Doradoとは高速に遊泳する魚であるシイラ(ハワイ語でマヒマヒ)の意味)にも込められている。性能は業界テストのSPC-1の性能テストで7,000,565 IOPS測定。0.5ミリ秒という低遅延も特徴で、データベース、SAP HANA、サーバー仮想化などのミッションクリティカルな用途に適していると位置付けている。

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SPC-1のテストではIOPSは700万回、他社製品を上回る性能を記録した

エンドツーエンドのNVMeアーキテクチャとして、マルチプロトコルインターフェースチップを搭載したNVMeフロントエンドインターフェースモジュールを持ち、ストレージの性能は20%改善するという。CPUとSSDが直接やりとりするため、SASアーキテクチャよりも80%高速とのこと。

Storage Class Memory(SCM)をキャッシュとして利用、IOPSは40%、遅延は50%改善する。同社独自の「Flashlink」技術を採用し、インラインでの圧縮や重複排除が可能。アプリケーションの性能を3倍改善できるという。また、ゲートウェイ不要のActive-ActiveソリューションによりRPO=0、RTO≈0を実現する。可用性は99.9999%。

BMCマネジメントチップセットを使うことで、問題が発生した際にすぐに発見できる。通常なら2時間かかるところを10分で検出できるため、「高速なだけではなく、性能が安定しているのも特徴」という。

なお、今回のMWCでは同シリーズのエントリーレベル製品として新たに「OceanStor Dorado3000 V3」も発表している。

デジタルプラットフォームエリアではこのほか、デジタル戦略についてのパネルもあった。クラウドを土台とし、動画、IoT、ビッグデータなどの最新技術を効果的に活用する。既存の資産を活用できる点と、オープン性の2つが特徴だという。

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ファーウェイのデジタルプラットフォーム

デジタルプラットフォームを利用したキャンパスの例として、火災対応のソリューションを紹介していた。火災探知機が反応すると、管理画面に探知機のエリアを写す監視カメラの映像が映し出される。動画で本当に火事かどうかを確認し、対応チームを割り当てしたり、ゲートを解放して人を逃たりといった対応を行うことができる。

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火災などの緊急時のシナリオ。ファーウェイ本社の深センキャンパスでも実装しており、通常なら7分かかるような対応が2分に短縮されるという

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デジタルプラットフォームを説明してくれたファーウェイのDerekさん。「既存システムの活用は大きなポイント」と強調した

このほかに運輸、小売などのシナリオも展示していた。

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自動で商品を識別する小売向けAIソリューション

ファーウェイの法人向けブースは初出展とあって、常時多数の来場客が足を止めている。その1人、地元バルセロナのドローンの会社の共同創業者で、技術を担当しているというToni Caballeroさんに話を聞いてみた。ファーウェイのエンタープライズ製品のユーザーではないが、ブースを見て気になったのがオールフラッシュストレージのDoradoだという。「ドローンからの大量のデータを収集、処理する必要があり、現在のストレージでは限界を感じている」とのこと。「こんなにいろんな製品があるなんて知らなかった」と感想を述べてくれた。

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Toni Caballeroさん(右)

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