2019/07/05

【Tech4ALL】SDGsに向けた「つなげる」取り組み ③IoTが可能にするスマート農業

HuaWaveはファーウェイ・ジャパンが運営するデジタルオウンドメディアです。「つながる、つなげる Connected Media」をコンセプトに、人と人、人とテクノロジー、人と社会をconnectする多彩なコンテンツをお届けします。

ネットワークで「つなげる」ことによるスマート化は、農業をはじめとする第1次産業にも恩恵をもたらしています。より効率のよい食糧生産と産業としての持続可能な発展を可能にするスマート農業を通じて、SDGsの実現に貢献するファーウェイと通信事業者の取り組みをご紹介します。

ノルウェーで灌漑システムや羊をつなげる

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地球全体で急速な都市化が進み農家の数が減少する中、スマート農業は農地の生産効率を高める重要な手段となりつつあります。ファーウェイはノルウェーの通信事業者のテリアとともに、同国におけるスマート農業インフラの強化に向けてさまざまな先進的なプロジェクトを推進しています。

例えば、センサーで土壌、作物、空気に関するデータを取得し、リアルタイムでモニタリングするスマート灌漑システムがその1つです。これにより、農家は気象パターンを予測したり、農業機器の利用効率を管理したりできるようになります。リアルタイムで収集したビッグデータを活用することで、農作業の精度や生産性・収穫量の向上が可能になるのです。

また、ノルウェー南西部のローガランにある農場で実施されている「Gjeteren(イェーテレン、ノルウェー語で羊飼いの意)」プロジェクトでは、農場内の羊にトラッキングモジュールを取り付け、農家が放牧中の羊の位置を特定し、離れたところから健康状態を監視できるようにしています。

中国で乳牛をつなげる

中国は世界第3位の牛乳生産国として1,400万頭の乳牛を保有しています。しかし牛1頭あたりの牛乳生産量は年間2.5トンと先進国の5分の1程度に過ぎず、酪農業の効率向上は大きな課題となっています。

酪農家の収入は生乳の生産量に左右されます。より多くの搾乳量を確保するためには乳用牛の繁殖サイクルを正確に把握しなければなりません。発情期を逃せば、乳牛の妊娠・出産時期を逃すこととなり、結果として生乳の生産量の減少につながります。3週間に1回訪れる発情のタイミングを逃すたびに、350米ドル(約3万7,800円)の損失が生じるという試算もあります。しかし、雌牛の約65%が夜9時から翌朝4時の間に発情するため、繁殖を管理する酪農家たちには身体的にかなり大きな負担がかかります。しかも、これまで雌牛の発情兆候の鑑定は酪農家の経験が頼りでした。その一方で、多頭化により個々の牛の発情を観察することは年々難しくなってきています。

2017年、チャイナテレコム(中国電信)はファーウェイとともにNB-IoT(Narrow Band IoT)を活用したコネクテッドカウプロジェクトを実施しました。牛に体温、脈拍、動きなどの生体情報を集めるモバイルセンサーを装着し、データをクラウド上で一元管理することにより、スマートフォンなどのモバイル端末からいつでも牛の健康状態や発情兆候のモニタリングが可能に。牛1頭から得られる年間収益は約1.5倍に増加し、酪農家の労働負荷も大幅に軽減されました。

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