2019/06/07

【Tech4ALL】SDGsに向けた「つなげる」取り組み ➀アフリカからモンゴルまで、モバイル通信で変わる人々の暮らし

HuaWaveはファーウェイ・ジャパンが運営するデジタルオウンドメディアです。「つながる、つなげる Connected Media」をコンセプトに、人と人、人とテクノロジー、人と社会をconnectする多彩なコンテンツをお届けします。

GSMAによれば、世界で10億人以上の人々がモバイルブロードバンドへのアクセスを持たず、世界人口の半分にあたる38億人はインターネットを利用できていません。こうした人たちの多くは、都市部から離れた農村エリアや島嶼部で暮らしています。あらゆる人、家庭、組織にデジタル化の価値を提供することを目指すファーウェイは、こうした地域でもモバイルネットワークの展開を支援し、人々をつなぎ続けています。「誰一人として取り残さない」発展に向けたSDGsの実現にも近づくこうした取り組みの一例をご紹介します。

孤島の採石場をつなげる
採石作業の安全を確保し、島民の生活を豊かに

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東シナ海に浮かぶ中国・浙江省の舟山(ジョウシャン)群島は、大小1,300以上の島々で構成されています。そのうちのひとつ、小衢山(シャオチューシャン)には中国最大規模の採石場があります。島の面積はわずか1,442km2ですが、これまで2億2,160万トンの鉱石が採掘されています。

島の労働環境は過酷です。採石場は島内の巨大な渓谷に点在していますが、作業員たちには手軽に利用できる交通手段がなく、日常的な採石作業において安定したワイヤレス通信の存在はきわめて重要な役割を果たします。島には作業員とその家族を含めて約1,000人が住んでおり、彼らの生活にも通信は欠かせません。しかし、海底への光ケーブルの敷設やマイクロ波を基盤とした回線の開発は難しく、高額な費用が必要になります。

そこでチャイナユニコム(中国聯通)とファーウェイはこの問題を解決するべく、2018年に共同で「RuralStar」ソリューションの展開を島内で開始しました。安定した高速モバイルブロードバンドを迅速かつ低コストで実現できたおかげで、採石作業はより効率良く確かなものとなりました。技術図面をより速く簡単に転送することができるようになり、スムーズな音声通話やテレビ電話によって現場の安全なオペレーションとすばやい問題対処が可能に。台風予測に関する情報もすぐに入手できるようになりました。

さらにモバイルブロードバンドは島と島外の世界をつなぐ懸け橋となり、小衢山の住民たちは他のエリアにいる家族といつでも好きな時に連絡を取り合うことができるようになりました。また、モバイルブロードバンドの普及で住民たちは映画や音楽のストリーミング、オンラインゲームを楽しむことも可能になり、余暇の時間をより豊かなものにしています。その結果、島に住み続けることを望む採石場作業員が増てきたといいます。

「RuralStar」ソリューションは今後、舟山群島にある他の島々にも展開される予定で、増加する島々の住民同志をつなぐサービスを提供していくことが計画されています。

モンゴルの遊牧民をつなげる
ゲルの中でも快適な通信が可能に

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モンゴルは広大な国土を有していますが、人口密度は1km2あたりおよそ1.9人と、人口が広く分散している国です。国民の55%が都市部以外に居住しており、そのうちほぼ半数(40%)が遊牧民。彼らはゲル(パオ)というテントのような家に住み、古い時代から続く生活様式を今も受け継いでいます。こうした遠隔地域ではネットワークへのアクセスが十分ではなく、85万世帯のうちわずか10万世帯しかインターネットを利用できていません。

こうした状況に対処するべく、ファーウェイとモンゴルの移動体通信事業社ユニテルは「ゲルインターネット」と呼ばれる家庭向けワイヤレスブロードバンドソリューションの整備を2017年から開始し、人口密度がきわめて低い遠隔地エリアに通信手段を提供しました。1,198台のLTE基地局を363地域に展開し、国土の94%をカバー。これまでに5万世帯以上が同サービスを利用し、分刻みで更新される天気予報や最新の農業技術情報を入手して生産性を向上させるなど、その恩恵を実感しています。1,200におよぶ企業ユーザーも、同サービスを活用してウェブサイトを構築し、宣伝広告や幅広い顧客の開拓に活用することで、3か月で190%増の利益向上を実現しました。また、遠隔地でのインターネットの普及で、モンゴルの多くの人々が同国で初となるECサイトのひとつ「UBショップ」を利用できるようになりました。


ゲルインターネットによって、人々の暮らしぶりは大きく変わりました。例えば遠く離れた地で暮らす家族とビデオ通話をしたり、オンライン学習やオンライン医療相談にアクセスすることも可能に。今後、ゲルインターネットは2020年までにさらに30万世帯にワイヤレスブロードバンドを提供する予定です。

100%カバーを目指すナミビアをつなげる
交通事故を教訓に進んだ計画

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所変わってアフリカ大陸。南西部にあるナミビアの農村地域では、ワイヤレス通信の環境がほとんど整備されておらず、人々の生活やビジネスに深刻な影響を及ぼしてきました。

2015年、同国で起きたある自動車事故に関しSNS上で大きな論争が起こりました。首都から120kmの郊外で自動車が事故を起こした際、通信ネットワークが圏外だったために運転手が何時間も立ち往生してしまったのです。警察に電話をする手段はなく、救助を求めようにも他に1台の車も通りかかりません。結局この運転手はなすすべもなく待ち続け、なんとかヒッチハイクで40km離れた電波の届くエリアにたどりつき、ようやく電話で助けを呼ぶことができました。

これに加えて、ナミビアの通信大臣が開校したばかりの学校に携帯電話の電波が届いていないことに気づいたという事例もありました。電波の届く最も近い場所は、学校から30kmも離れたところだったのです。

こうした通信環境の改善に対する国民のプレッシャーの高まりに直面し、ナミビアの通信部門は、3つの「100%計画」を2017年に提案。人口の100%、道路の100%、国土の100%をカバーするネットワークを実現するという計画です。これに基づき、通信省とナミビアの移動体通信事業社MTCは共同で「081 everyone」計画を始動させ、ファーウェイをパートナーとして2年間で525基の新しい基地局を設置することを目指しています。ゴールはもちろんナミビアのすべての人々をつなげること。計画が達成されれば、国家経済と国民の生活が大きく前進することになるでしょう。

ナイジェリアに点在する農村エリアをつなげる
基地局建設を村民総出でお祝い

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アフリカの大国・ナイジェリアの人口は1億8,000万人にも及びますが、その半数以上が農村エリアに住んでいます。こうした地域のほとんどは広大な草原や森林に点在しており、多くの人々は現代のモバイル通信の利便性を享受できていません。電話を1本かけるために、10km以上離れた最寄りの町に歩いて行かなければならない村もあるほどです。

2017年から、ナイジェリアの移動体通信事業社MTNはこうした遠隔地の村々に持続可能なコネクティビティを提供し、村の生活水準を向上させる革新的な方法を模索し始めました。その一環として、首都アブジャから550km離れたトボロという村には2018年3月に携帯電話の基地局が初めて建設されました。この時、村民全員が喜びの歌と踊りでお祝いをしたといいます。トボロの村長は「村人たちは外の世界、とくに村から離れた親族と連絡を取り合うことを心待ちにしてきた」と述べます。


モバイル通信が実現したことで、ナイジェリアの遠隔地の人々の教育や医療、経済活動の機会は着実に拡大しています。例えば、医療における支援やアドバイスを電話やインターネットで受けられるようになり、とりわけ妊娠中の女性や長期的な健康問題を抱える人に大きな安心をもたらしています。

ナイジェリアの暫定計画では、2022年までに何百万ものナイジェリア人がインターネットやモバイルネットワークにアクセスできるようにすることを目指しています。

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